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オールセラミッククラウン

近年、世界的に金属アレルギーや審美的な問題から歯の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)に金属を使用しないメタルフリーという考え方が主流になっています。そんな中、当院でもジルコニアという材料を使用したオールセラミッククラウンによる虫歯治療を積極的に行っています。

オールセラミッククラウンの優れた点は、

透明感やツヤがあり自然な色調のため審美的に優れている。

表面がツルツルで汚れが付着しづらく変色しない。

金属アレルギーのリスクがない。

非常に硬いため磨耗しづらい。

などの点があげられます。

オールセラミックに使用するジルコニアという材料は白いダイヤモンドと呼ばれ従来の歯科用セラミックより強度に優れた材料です。ジルコニア単体の物とジルコニアのフレームの上に歯科用セラミックをのせた構造の物があります。

ただ、現状ではオールセラミックは保険適用になりません。当院ではこの見た目が良く、丈夫で、身体にも優しい優れた材料であるオールセラミックをより多くの皆様に選んでいただくために診療システムのデンタル化を行い、費用を従来の半値以下に抑えることが可能になりました。

具体的には、

光学スキャナーという装置で型取りを行う

石膏模型を作成すること無しに、光学スキャナーから得られたデジタルデータをインターネットで技工所に送る。

技工所ではコンピューターでクラウンの形態を設計しミリングマシンという器械を使ってクラウンを作成する。

という手順で治療します。今まで手作業で行っていた診療ステップをデンタル化することにより材料費や人件費をコストカットすることができた訳です。

治療費は部位やグレードにより19500円~70000円となります。もちろん現在被っている銀歯をオールセラミックに取り替えることも可能ですのでご興味がある方はお問い合わせ下さい。

MTG

現在、コロナウィルス感染拡大の影響で診療予約が通常時より大幅に減少しています。それに合わせてスタッフ間の感染予防のため交代で在宅勤務を実施し、院内がなるべく密集状態にならないように対応しています。ただし、歯科医院のような医療機関は国から事業を継続するように要請を受けているためゴールデンウィークの期間(4月29日〜5月6日)を除いて通常通りの時間で診療体制を維持していく予定です。もちろん診療を継続するにあたり、院内感染を起こさない様に設備や器材の滅菌・消毒を徹底して行っております。

そんな中、予約の空いた時間を利用しスタッフたちと頻繁にミーティングを行っています。現在取り組んでいるテーマは「コンサルティングの充実」です。患者さんに対するコンサルティングをシステム化することにより、医療情報の提供をよりしっかり行えるようにするのが目的です。今後「初診コンサル」「セカンドコンサル」「治療コンサル」の3種類のコンサルティングをすべての患者さんに行うことにしました。内容は「初診コンサル」は初診時に当院の紹介と患者さんの病状や要望をしっかりお聞きする。「セカンドコンサル」は診査・診断に基づいた治療計画を丁寧にご説明する。「治療コンサル」は治療にあたり方法や使用する材質などいくつかの選択肢がある場合にそれぞれの特徴をわかりやすくご説明する。というものです。セリフの台本を作成しスタッフ同士で何度もロールプレイしながら、なるべく理解しやすく丁寧にお話できる様に熱心に練習しています。在宅勤務のスタッフも資料を持ち帰り一人でエアーコンサルするよう指示しています。

コロナウィルスで診療の継続が困難な状況ではあますが、感染が沈静化し通常に戻った時に裕デンタルクリニックの診療システムがグレードアップして患者さんをお迎えできるように準備に励んで行こうと考えています。

電解機能水を用いた感染予防

こんにちは。裕デンタルクリニック院長の田中です。

現在、コロナウィルスによる感染が大変大きな問題になっています。当院においても院内感染を防ぐために徹底した治療器械・器具の消毒滅菌など最大限の対策をとっています。少し前の話ですが、2014年の新聞記事に歯科医院の感染対策が不十分であることが取り上げられたことがありました。以来、当院では感染予防の取り組みの一つとしてクリニックの水道水を電気分解し、中性電解水を生成する装置(poseidon)を設置しています。

原理としては、水道水のなかに含まれる塩化物イオンが電気分解により塩素に変化し、水と反応して次亜塩素酸になることで、塩素濃度が5mg/L程度に補正され消毒力が高まり、バイオフィルムの形成が防止されるというものです。ちなみに日本の水道水は法律により塩素濃度を0.1mg/L以上に保持するように塩素消毒することが義務付けられています。ご存知の通り、塩素は強い酸化力により殺菌・消毒の効果を発揮します。また、WHOの飲料水水質ガイドラインでは塩素濃度のガイドライン値を5mg/Lまでとしており、したがって当院で使用している中性電解水は人体に悪い影響がない範囲で最大限殺菌力の強い機能水と言えると考えています。

現実、コロナウィルスの感染は予断を許さない状況が続いていますが、患者の皆さまに安全に治療を受けていただける様に引き続きさまざまな取り組みをしていきたいと考えています。

満足度アッププロジェクト

当院では常勤スタッフが中心となって「患者さん満足度アッププロジェクト」という取り組みを行っています。その一環として「アンケート調査で満足度アップ企画」を行いました。今回の企画リーダーとなった歯科助手の遠藤が企画書を作成しスタッフミーティングで概要をプレゼンしました。

アンケート方法は通院中の患者さん100人に対して匿名でアンケートを実施しご協力いただいた方にお礼のプレゼントを差し上げることにしました。アンケート項目は①医院の清潔感②スタッフの対応③歯科医の対応、説明④待ち時間⑤予約の取りやすさ⑥全体の満足度⑦その他自由記入欄とし、満足から不満足の5段階評価していただきました。集まったアンケートは集計を行い、ミーティングで結果内容の共有を行いました。

6つの質問項目のうち5つが「大変満足」「ほぼ満足」が目標の90%をクリアすることが出来ました。ただし、「予約の取りやすさ」の項目が82%と目標に達することが出来ませんでした。患者さんが希望なさる予約の曜日や時間帯が集中してしまうことが原因だと考えられます。なかなか解決の難しい課題ですが、スタッフ全員で対策を考えて少しでも患者の皆様の満足度が上がるように取り組んでいきたいと思います。今回、当院としては初めてアンケート調査を行いましたがお褒めの言葉をたくさんいただきスタッフ一同大変嬉しく感じました。一方で改善を求める内容のご指摘もいくつか見受けられました。これらのご意見こそ我々にとって大変有意義な情報だと思います。是非、今後の診療の質の向上に役立てていきたいと考えております。満足度アンケート調査は定期的に行く予定です。

今回のアンケート結果はポスターにして受付の壁に張り出しておりますのでご来院の際に是非ご覧下さい。

認知症と口腔ケアの効果

こんにちは、歯科衛生士の小川です。

認知症と言うワードは皆さんよく耳にするかと思います。

超高齢社会を迎え、認知症になる人は急激に増加しており、大和市においても近い将来、その数は1万人を超えるものとされているそうです。そこで、今回は口腔ケアの効果と認知症の関係などについてお話していきたいと思います。

健康を左右する口腔ケア

要介護状態になり、自分自身で歯磨きをすることが難しくなってしまうと、おざなりにされがちになってしまう「口腔ケア」は高齢者の生活の質の向上のためにとても大切です。高齢になり、介護が必要になったときにムシ歯や歯周病、口腔内の乾燥により口の中の機能が低下してしまうと、食欲が低下し、低栄養状態になり、免疫力が低下してしまいます。たかが歯、たかが口の中と思っていると、全身に大きな影響を及ぼしてしまいますので、しっかり口腔ケアを行うことが必要です。

また、口の中に食べかすや細菌が残ったままにしていると、増えた細菌が肺に入り、「誤嚥性肺炎」になることもあり、口の中が原因で全身にリスクを負ってしまうこともあります。

65歳以上高齢者の死因の第1位に悪性新生物、2位心疾患、3位に肺炎がランクインしていることからも分かる通り、要介護高齢者は誤嚥性肺炎を引き起こしやすく、口腔ケアを行なっていないと、誤嚥による発熱を繰り返すことになり、全身状態の改善に結び付きにくくなります。

*「噛む」ことで脳を活性化して認知症予防!

口腔ケアの効果として注目されているのが認知症予防です。

神奈川歯科大学が発表した研究報告によると、歯がなく入れ歯も使ってない人は歯が20本以上ある人に比べて、認知症を発生するリスクが1.9倍も高くなっているそうです。

さらに、「何でも噛める」高齢者は「あまり噛めない」高齢者と比べて認知症の発症リスクに1.5倍の違いがあることも明らかになっています。「噛む」という行為が脳を活性化させ、脳の認知機能の低下を予防する効果があるので、健康な歯を維持していくことが大切です。

この他にも、近年の研究では歯周病により歯茎に炎症があると糖尿病の引き金になってしまったり、糖尿病の症状を悪化させてしまったりすることも分かってきました。

このように、お口の中の健康を維持し、きちんと噛んで食事が出来ると、肺炎予防や認知症予防、糖尿病予防にも繋がります。

さらに、その他にも噛むことで得られる効果はたくさんあります。

  • 全身の運動に大きく関わっており、立ち上がるときや、重い荷物を持ち上げるとき、歯をぐっと噛み締めることで力を出せる。また、入れ歯をつけているときは歩くリズムが安定するが、入れ歯を外すと踏ん張りが利かず、つまずきやすくなり、転倒の防止にも繋がる。
  • 口の周りの筋肉が発達し、言葉の発音がはっきりする。
  • 胃腸の働きを促進する よく噛むことで、唾液中の消化酵素の分泌が活発になり、細かく噛み砕けば胃腸への負担を和らげることができる。
  • むし歯、歯周病、口臭を予防する。しっかり噛むことで、唾液の分泌が増え、唾液の抗菌作用によって口腔内の清掃効果が高まる。

このように、口腔ケアは毎日の食事の楽しみや、健康でいるためにもとても大切なことなのです。

大和市 歯科 裕デンタルクリニック

予防の運用と実践セミナー受講報告

先日、常勤歯科衛生士3人と予防歯科に関するセミナーに参加しました。セミナーのタイトルは「受診率UP!予防の運用と実践セミナーベーシック」です。講師は私と同じ大和綾瀬歯科医師会会員の武内博朗先生です。武内先生は細菌学を専攻され、口腔内細菌が全身的な健康に与える悪影響という観点から予防歯科の啓発に取り組まれいる大変優秀な先生です。以前、歯科医師会の研修会でお話を聞いて「この予防歯科に対するアプローチは患者さんにとって非常にわかりやすく有益な考え方だ」と感銘を受け、是非裕デンタルクリニックに導入したいと考えていました。そんな折武内先生ご自身から「こんなセミナーやるよ」とお声をかけていただき、常勤衛生士たちと受講することにしました。

セミナーは歯周病細菌と生活習慣病(高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、骨粗鬆症など)の関係、システマチックな診療体系の作り方、口腔バイオフィルム(良い歯垢と悪い歯垢)の特性、咀嚼機能と保健指導・生活習慣是正と健康寿命延伸の仕掛けなどの総論基礎講義から始まり、効果的ハンドクリーニングの方法、高頻度・効果的・合理的歯科保健指導、初診から予防歯科へと誘う説明法などの実践講義とどれも大変勉強になる内容でした。

特に印象に残ったのは、「慢性持続性炎症が全身的な健康に与える悪影響」についてです。慢性持続性炎症とは体のどこかに軽度の炎症が継続的に存在する状態です。歯科の領域では無症状の初期歯周炎がそれに当たります。急激な腫れや発熱などの自覚症状があるほどではないものの、じわじわと常に歯茎に歯周病による炎症が存在すると色々な生活習慣病の原因になったり悪化させたりすると言うのです。例えば歯周病と糖尿病の関係についてご説明しますと、ご存知の通り歯周病は主に歯と歯肉の間に歯周病菌が増殖して起こる細菌感染症です。歯周病は痛みはほとんどありませんが進行すると歯を支えている骨が溶かされ、ついには歯が抜けてしまいます。その際、歯周病の慢性炎症によって血液中に侵入した炎症物質はインスリンの働きを悪くすることが分かっています。インスリンは食べ物から血液中に消化・吸収されたブドウ糖を血管内から体の細胞へ運び出す働きをしていますので、十分に体内に吸収することができず、血糖値が高くなってしまいます。

つまりお口のケアを疎かににして歯周病細菌が増殖してしまうと口の中の問題だけでなく、全身的な健康も損なわれるということなのです。こう言ったまだまだ患者の皆さんが知らない事実をしっかりお伝えすることにより、定期的に口腔ケアを受診する人がもっと増えてくれると思います。今後、裕デンタルクリニックでは今回学んだ「全身的な健康のための口腔ケア」に基づいた予防歯科をこれまで以上に内容を充実させて、当院に通ってくださっている皆さんの健康寿命の延伸に貢献して行きたいと考えています。

新入スタッフ

こんにちは。裕デンタルクリニック院長の田中です。

この春、裕デンタルクリニックに新しいスタッフが6名加入します。

院内・訪問診療の非常勤歯科医4名、常勤歯科衛生士2名です。常勤歯科衛生士の始業日、ほぼ1日かけてオリエンテーションを行いました。

初日にここまでしっかりとした研修を行うのは初めての試みでした。この日の為に既存衛生士たちとミーティングを重ね、業務マニュアルの改訂・研修プログラムの作成・教育担当の任命・オリエンテーション当日のスケジュールの作成などの準備をしました。

特に研修プログラムは衛生士の小川が自主的にエクセルで製作してくれました!小川くんありがとう!

準備は大変でしたが新入衛生士の真剣な表情を見て、勤務初日にしっかりとオリエンテーションを行なったことは良かったと思いました。

これからも裕デンタルクリニックに通っていただいている患者様に安心して診療を受けていただけるように定期的に院内ミーティングを行いスタッフ全員のスキルアップを目指していきたいと考えています。

歯ぎしりについて

こんにちは、歯科衛生士の城倉です。

最近は涼しくなり、秋らしくなってきましたね。

秋といえば、食欲の秋、読書の秋…皆さまはどんな秋を過ごそうと思いますか?

私は食欲の秋!さっそく旬のさんまを食べ、秋を感じています😋

さて、今回は「歯ぎしりについて」お話したいと思います。

日本人の70%の人が歯ぎしりを経験していて、多くの人が自覚していない事が分かってきました。

歯ぎしりによって詰め物が欠けたり、すり減ったり、さらに強い力が加わると歯が割れたりする事もあります。

また、健康な歯であっても、歯ぎしりによって歯が揺れ始め、歯を失う原因になる事もあります。

歯ぎしりというと、寝ている時にギリギリ、ガリガリと音がするものをイメージされる方が多いと思いますが、歯ぎしりには大きく分けて3つの種類があります。

[歯ぎしりの種類]

グライディング(歯ぎしり)

歯ぎしりの中でも最も多くみられるのが「グライディング」と呼ばれるものです。

これはギリギリと歯を擦り合わせる最も一般的で頻度の多い歯ぎしりで、周りの人にも気づいてもらえる事が多いものです。

上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合せる動きをいい、最も歯にダメージを与える歯ぎしりで、歯の削れが大きく、歯がすり減って平らになるという特徴があります。

寝ている時に起こる事が多いですが、起きている時にもしている人も少ながらずいるようです。

ただ、実際には音のしない歯ぎしりをする人もいるので、気づかない場合もあります。

クレンチング(食いしばり)

クレンチングは、食いしばり、噛みしめとも言われます。

上下の歯をぐっと強い力で噛み込むことで、グライディングとは違い横にこすり合せる事はしません。

日中、力仕事の時に食いしばるように、夜寝てる時にも同じように力が入ってしまう(クレンチング)行為で、音が出ない為に自分で自覚している方はほとんどいません。

よく見ると、クレンチングをしてる人は頬の筋肉に力が入る為、かたく膨らんでるように見える事があります。

人は、1日の中で食事や会話する事で上下の歯を噛み合わせるという行為は必然的に行っていますが、実際のところ上下の歯が噛み合っている時間は実質わずか5分から長くても20分程度といわれています。

普段、無意識の時などは上下の歯はくっついているわけではなく、少し隙間があると思います。

これを安静位空隙といいます。

クレンチングがある人は、この20分の時間が大幅に増え、さらに強い力が加えられていることになります。

タッピング

タッピングは、上下の歯をカチカチと嚙みあわせるもので、比較的頻度の少ないタイプの歯ぎしりです。

寒くて震えている時のような状態で、歯を小刻みにぶつけ(タッピング)小さな音を出します。

歯ぎしりのタイプは以上の3つの種類に分けられますが、いつ歯ぎしりするのかによって、「睡眠時ブラキシズム」と「覚醒時ブラキシズム」にも分けられます。

睡眠時ブラキシズムは言葉の通り寝ている時に起こる歯ぎしりの事で、寝ている時なので、無意識のうちに起こっていると考えられます。

一方、覚醒時ブラキシズムは起きている時に起こる歯ぎしりと言う事で、いわゆる癖という事になります。

いずれにしてもあまり自覚がないのご歯ぎしりで、なかなかしないようにするのは厄介です。

[自分で出来る歯ぎしりチェック]

1. 日中、集中している時に上下の歯を当てたり、歯を食いしばっている時がある。

2. 朝起きた時に顎や頬の筋肉が張っている(こっている)事がある。

3. 頬や舌に歯を押し付けた跡がある。

4. 歯ぎしりしていると人に言われた事がある。

5. 歯がすり減って短くなってきている。

6. 歯の根元が削れている。

7. 下の歯の内側や上の歯の頬側、上顎の真ん中に骨のコブがある。

8. 詰め物がよく取れたり、割れたりする。

9. 知覚過敏の歯が多い。

10. 歯に亀裂が多く見える。

[歯ぎしりの原因]

歯ぎしりの原因は解明されていないのが、実状ですが、ストレスなど色々な要素が原因となる事が分かってきています。

原因1. ストレス

歯ぎしりの原因で最も有力なのがストレスです。

肩こりなどと同じようにストレスによる筋肉の緊張によって口の周りの噛む筋肉が張ってコリを生じ、歯ぎしりが起こる事が原因の1つです。

原因2.歯並び

歯並びが悪くても年齢が若いうちは骨や筋肉が柔らかい為に大きな影響はありませんが、年齢とともに筋肉や関節の柔らかさが失われてくると、歯並びの悪さを補う事が出来ず、歯ぎしりが起こる事があります。

原因3.噛み合わせ

顎の成長や詰め物などの歯科治療、歯周病による歯の動揺、老化、歯のすり減りなどによって微妙に変化する噛み合わせに対応する為に歯ぎしりをするという説もあります。

原因4.日中の噛みしめ癖など

日中の噛みしめなど無意識に行なっている癖が夜寝ている時に出てしまう事があります。

日中、食いしばりや上下の歯を当てる癖がある人は筋肉が記憶していて、寝ている間も行なってしまう事が原因です。

原因5.顎関節の形態変化

年齢とともに顎の関節はすり減り、関節が平らになってきます。

その形に合わせて歯の形も変化させる為に歯ぎしりしている可能性が指摘されています。

歯ぎしりの症状

歯に現れる症状

1.歯が削れて短くなってきた

歯ぎしりによって自分の歯の噛む面が削れ、歯が短くなって、場合によってはしみる事もあります。

歯ぎしりしている人は強い力で歯を擦り合わせるので歯が削れてしまい、歯の長さが短くなり、場合によっては虫歯でもないのに神経に近づいて痛みを生じたりします。

2.噛むと痛い、違和感がある

歯ぎしりによって歯が揺さぶられると噛んだ時に痛みや違和感を感じるようになります。

歯には歯根膜という噛んだ時に硬いもの、柔らかいものなど感じる膜があります。

歯ぎしりによりこの膜に強い力がかかり、損傷すると噛んだ時に痛みとして感じます。

3.詰め物が取れたり、割れたりする

入れたばかりの詰め物でも歯ぎしりの強い力で取れたり、割れたりします。

そのような場合には、詰め物の種類を変えたり、歯ぎしり自体の治療が必要になります。

4.歯が割れる

歯ぎしりによって歯の表面が欠けたり、歯自体が根元まで割れることもあります。

虫歯などで神経をとっている歯や、年齢が経っている歯は徐々に水分が失われ、枯れ木のように割れやすくなっています。歯ぎしりの強い力が加わることで、歯の根元まで割れると、噛むたびに亀裂が広がり痛む事になります。

5.歯の根元が削れる

歯ぎしりにより強い力が歯の根元に加わると、歯の表面を覆っているエナメル質とその下にある柔らかい象牙質の間に応力が集中し、歯が砕けるように削れていきます。

歯の根元の象牙質には神経と繋がっている管(象牙細管)があり、歯ぎしりで削れることで神経とより近くなり知覚過敏を起こし、しみるようになったり、最悪の場合には歯の神経が死んでしまう事もあります。

骨の変化

1.骨がコブのように盛り上がってくる

歯ぎしりや食いしばりが多い人は骨隆起(こつりゅうき)といって骨がコブのように盛り上がる事があります。

下の歯の裏側や、上顎の真ん中にコブのように盛り上がる事があります。

基本的には骨が盛り上がってきているだけなので、そのままにする事が多いですが、入れ歯などがそのコブのせいで入れられない場合は削り取る事もあります。

2.歯周病がより悪化し、歯を支えている骨が痩せていく

歯ぎしりによって歯が揺さぶられ、歯を支えている骨が溶けて歯周病が進行します。

その他の症状

1.顎の関節や筋肉が痛くなる

歯ぎしりによって顎の周りの噛むための筋肉が過敏に緊張、疲労して痛くなる事があります。また、関節のクッションの役目をする関節円盤という軟骨が強く圧迫されて痛くなる事もあります。

この関節円盤は顎をスムーズに動かす機能がありますが、歯ぎしりにより関節円盤が圧縮され、ずれて音が鳴るようになったり、穴があいたりして、顎をスムーズに動かす事が出来なくなります。そのため、口が開きにくくなったりします。

2.肩が凝る

歯ぎしりによって噛むための筋肉(咀嚼筋)が緊張し、その事が首や肩の筋肉のハリやコリにつながり肩凝りが出現する事があります。

歯ぎしりの間は無意識のうちに強い力で噛み締めます。その時、噛む力を出す筋肉は肩や首、頭の方まで繋がっており、その筋肉が緊張する事によって肩や首が凝ったりします。

3.頭痛

歯ぎしりによって頭痛などを起こす事があります。歯ぎしりの時動く筋肉の中に顎から頭の横まで繋がっている筋肉(側頭筋)がある事や、顎や首周りの筋肉のコリが頭痛の原因になる事があります。

4.顔(えら)が大きくなる

歯ぎしりの時に使う筋肉は顔の周り、とくに顎のえらの部分に付いている筋肉(咬筋)です。

歯ぎしりがある人はこの筋肉が発達し、えらの部分が張り出して顔が大きく見えてしまう事があります。

歯ぎしりの治療方法

歯ぎしりは原因が不明な為、完全に治す事は難しいのが現状です。しかし、症状の軽減や歯を守る、顎を守る為に治療が行われます。

1.ボトックスによる治療

無毒化したボツリヌス菌を過度に緊張した筋肉に入れ、筋肉の動きを弱めて過緊張を取ります。

これは眉間や頬のしわを取る為に美容外科などで使われている物を歯ぎしりの筋肉に応用したもので、注射で6〜10ヶ月くらいもつと言われています。また、発達しすぎた咬筋を小さくしてえらがまだたりなくなり、小顔にする効果もあります。

2.噛むための筋肉のマッサージ

緊張している筋肉のコリをほぐし、口の周りの筋肉をリラックスさせます。筋肉の張りを取る事によって小顔効果にもなります。

3.マウスピースによる治療方法

マウスピースによって歯や詰め物を守る方法があります。マウスピースは人工の物なので、削れてしまっても作り直す事が出来ますが、歯や詰め物、被せ物が壊れて、歯の神経を失ってしまうと元に戻す事は出来ないのです。

4.噛み合わせの治療方法

噛み合わせが悪い事が歯ぎしりの原因の全てではありませんが、正しい噛み合わせにする事はバランスをとってストレスを軽減する事に重要です。

抜いた歯や治療途中の歯、痛い歯などをきちんと正しい噛み合わせで治す事で、原因の一つを取り除く事が出来ます。

きちんとした噛み合わせの為に矯正治療を選択するのもよいでしょう。

5.歯ぎしり用マウスピース

歯ぎしり用マウスピースは歯科医院で簡単に作る事が出来ます。歯ぎしり用マウスピースは主に寝ている間に歯ぎしりによる歯へのダメージを減らすために使われます。しかし、歯ぎしりから歯を守るだけでなく、知覚過敏、歯根膜炎、顎関節症、咬耗、セラミックの破折防止、歯牙破折、歯周病にも有効的です。

気になる症状がありましたら、お気軽にスタッフにお声掛け下さい。

大和 歯科 裕デンタルクリニック

歯科医師臨床研修指導歯科医研修会

こんにちは。院長の田中です。

少し前の話題で恐縮ですが、5月18、19日の2日間の日程で母校の日本歯科大学附属病院主催の歯科医師臨床研修指導歯科医研修会に出席しました。日本歯科大学は飯田橋にあります。

現在、歯科医師は国家試験合格後1年間の大学病院および研修施設の指定を受けた歯科診療所での臨床研修が義務付けられています。今回の研修会は裕デンタルクリニックが新卒歯科医の研修施設になるために院長である私が臨床研修指導医の資格を取得するのが目的です。

研修は参加者45名が、5グループに分けられて研修医教育に必要な幾つかの課題についてワークショップ形式でディスカッションしテーマごとに発表し合う形で進行されました。

1日目終了後、懇親会が行なわれ参加者同士親交を深めました。また、久しぶりに学生時代お世話になった大学の先生方とお話することができとても有意義で楽しい懇親会でした。

2日目もほぼ休憩なしのハードスケジュールでなかなか大変でしたが無事すべての課題をクリアし、終了証を頂くことができました。

今回、研修医の指導医資格の取得を思い立ったのには理由があります。現在、当院には訪問診療を中心に6名の非常勤歯科医(うち1名は院内診療も担当)がおりますが、若い先生たちとの交流を通して自分が勤務医だった頃を思い出し院長や先輩先生たちに教育してもらった事を次世代の人たちに受け継いでいく責任があると感じたからです。一方で、自分も50歳になり、まだまだ老け込んだつもりはありませんがいつの間にか失っていく新鮮さや活力を若い先生たちが加わることで補ってもらえると考えたからです。

学生時代、よくお昼に定食を食べたお店が25年経た現在も変わらず営業中でした。あまりに懐かしくて思わず写真を撮ってしまいました。

大和 歯科 裕デンタルクリニック

総入れ歯の方の口腔ケア

こんにちは、歯科衛生士の小川です。

大和駅前にクリニックが移転し㊗️10周年!ということで、今月頭にディズニーランドへ社員旅行に行ってきました。色々なアトラクションに乗り、パレードを見て、美味しいご飯を食べ…。とても楽しい時間でした😊

ディズニーランドホテルにも泊まりました!

院長先生、素敵な旅行をありがとうございました。

話は変わりまして…

今回は、「総入れ歯の方の歯がないことで起こる口腔粘膜の危険性や行なってほしい口腔ケア法」についてご紹介します。

*歯の無い方が口腔ケアを怠る危険とは?

入れ歯を外し、しっかり洗っていただくことはもちろん大切です、ですが口腔粘膜のケアも施さないと大変なことが起きる可能性があります。そこで歯の無い部分の粘膜にも歯ブラシ等を当てることの重要性をお話していきます。

1.お口の中の細菌が気管を通って肺炎を起こす

普段、入れ歯と接している歯肉や上あごには入れ歯と、歯茎の隙間をかいくぐって侵入した食物残渣(食べ物のかす)や細菌が付着しています。粘膜の清掃を怠り、不潔なままにしておくと、汚れの中で細菌が繁殖し、気管を通って細菌が肺へと侵入。それが引き金となり肺炎を引き起こす恐れがあります。

2.歯茎への刺激がないと退縮し、入れ歯が安定しづらくなる

歯茎に歯が無くなり、入れ歯が乗っているだけの状態では刺激が伝わらないため、歯茎の退縮が起こりはじめます。歯茎の盛り上がり(顎堤)が少なくなると入れ歯を安定させる吸着力が働きにくく、作成した入れ歯と形も合わなくなり、安定しづらくなってしまいます。

3.唾液が減少し、粘膜の免疫力が低下する

唾液には、体内に侵入ウイルスや細菌の活動を抑制する抗菌作用によって身を守る「免疫システム」があります。歯茎が歯ブラシによる刺激を受けないでいると、唾液の分泌量が減少し、粘膜の免疫力が低下してしまいます。人間が持つこのシステムも、お口が不潔なままでは機能してくれません。

*総入れ歯の方に行ってほしい口腔ケアの手順

では、普段入れ歯を使用している方は、どのように口腔ケアを行えば良いのでしょう。

ケアの怠るリスクの高い「総入れ歯」の方に、ぜひ行ってほしい口腔ケアをご紹介していきます。

1.口腔ケアの必需品

入れ歯を外した状態の口腔内は、柔らかい口腔粘膜だけになっています。通常の歯ブラシでは刺激が強すぎて、粘膜を痛めてしまう恐れがあります。歯ブラシを使用する際は、毛先が柔らかいものを選びましょう。他にも、棒の先に柔らかいスポンジが付いたスポンジブラシや、指に巻いて拭き取るタイプの口腔ケア用ウエッティー、舌ブラシがあります。

2.口腔ケアを行う前の確認

もしも、口腔内が乾燥していたら、清掃道具で粘膜を傷付けてしまうこともあります。また、汚れがこびり付いてなかなか剥がれにくくなっています。その場合には、清掃前にブクブクうがいを行い、お口の中を潤しておきましょう。保湿ジェルも効果的です。歯茎を刺激すると、マッサージ効果で血行も良くなり、元気な歯茎を保つことに繋がります。

3.粘膜の清掃

水で湿らせたスポンジブラシや、口腔ケア用ウエッティーを準備します。そして、頬の内側や、頬と歯茎の間、唇と歯茎の間、上あご、歯茎の土手などをマッサージするように優しく磨きます。舌の表面にも汚れ(舌苔)が付着しますので、優しく擦るようにします。

入れ歯は、歯と同じように清掃する方が多いと思います。その反面、入れ歯と接している口腔内粘膜のケアは忘れがちですが、細菌の繁殖による健康への悪影響や、入れ歯が入れられなくなるような口腔環境の悪化を招く恐れがあります。お口の健康はいくつになっても大切なことです。

大和市 歯科 裕デンタルクリニック