糖尿病と歯周病の関係

こんにちは、

歯科衛生士の城倉です。

私事ですが、この4月で裕デンタルクリニックに勤務して丸5年を迎えました。

先日、院長先生から勤続5年の記念品を頂きました。

患者さんからもお花を頂き、とても嬉しかったです。

院長先生、お花を下さった患者さん、ありがとうございます😊

これからも、歯科衛生士として患者さんのお口の中の健康づくりをお手伝いさせて頂けるよう、日々勉強し、努力を続けて行きたいと思います。

さて、今回のお話のテーマは「糖尿病と歯周病の関係について」です。

糖尿病と歯周病は、一見関係がなさそうな病気ですが、とても関係が深いことをご存知ですか?

糖尿病は生活習慣病の代表的な病気です。

血糖コントロールが不良な状態が長期間続くと、「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病神経障害」「動脈硬化」などの合併症が起こり、命を脅かすような脳梗塞や、心筋梗塞につながる恐れがあります。

歯周病は歯周病菌の感染による口の中の病気ですが、歯周病菌が全身に関わることで歯周病も糖尿病の合併症の一つと言われています。

ところが、近年のさまざまな研究から、歯周病は糖尿病の合併症の一つだけでなく、血糖コントロールにも影響すると指摘されています。

糖尿病と歯周病の関係とは

糖尿病になると身体にさまざまな変化が起こり、お口の中の環境も変えてしまいます。

1、口の中がかわくため、唾液による自浄作用が低下し、お口の中の細菌が停滞する。

2、唾液中に糖が含まれるため、歯垢(歯の表面に付着する細菌の塊)が増殖する。

3、身体の免疫力が低下するため、歯周病菌に感染しやすい。

4、血流障害や、代謝異常が生じて組織の修復力が低下するため、歯周病が進行しやすい。

このように、糖尿病になると歯周病になりやすく、さらに歯周病になると重症化しやすくなります。

歯周病が血糖コントロールを悪化させる?

歯周病の進行により産生されるTNF-αとうい炎症性のサイトカインが血糖コントロールに悪影響を及ぼすといわれています。

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の溝、歯周ポケットが深くなります。

歯周ポケットの中には酸素がなくても増殖できる細菌(嫌気性細菌)にとって、居心地の良い場所です。

嫌気性菌である歯周病菌は歯周ポケットの中で増殖します。そして、内毒素を放出して歯周組織を破壊していきます。

この内毒素は、歯周ポケットの中の歯ぐきの中の血管を通りTNF-αという炎症性のサイトカインの産生を促進します。このTNF-αは、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを悪くするため、血糖値が高くなると言われています。このように、歯周病が血糖コントロールを悪化させると推測され、血糖コントロールの不良は歯周病の進行につながり、相互に悪化させる悪循環に陥ると考えられています。

糖尿病も歯周病もコントロールが大切

糖尿病と歯周病の悪循環を断ち切るためには、それぞれを良好にコントロールすることが大切です。

糖尿病をコントロールするためには、医師の診察を受けるだけでなく、生活習慣や運動習慣の見直しが欠かせません。

歯周病も進行を抑えるためには、歯科医院でのプロフェッショナルな治療と日々の丁寧なセフルケアが必要です。

糖尿病と歯周病はともに生活習慣病なので、治療だけでなく、早い時期からのお口の中の管理と生活習慣の改善を心かげることが大切です。

しかし、食生活を見直して栄養バランスのとれた食事を心がけても、よく噛める歯や口腔機能がなければ、うまく消化吸収されません。虫歯を治療し、入れ歯を作るなどして、しっかり噛める口の環境作りも血糖コントロールのためには重要です。

また、喫煙は糖尿病を悪化させ、さらに歯周病も悪化させる要因です。

糖尿病と歯周病をコントロール、身体もお口の中も健康にするためには禁煙しましょう。

糖尿病をコントロールするには…

血糖値を良好に維持する。

食事療法:栄養バランスのとれた食事をゆっくり噛む

運動療法:日常生活に運動を取り入れ、毎日続ける

薬物療法:主治医とよく相談し、自己判断をしない

歯周病をコントロールするには…

歯周病菌を減らして、よく噛めるお口に。

セルフケア:お口の状態に適した清掃用具を使って、丁寧に磨く

専門的ケア:歯科医院にて歯や歯周ポケット内のケアを受ける

咀嚼機能の維持・改善:虫歯の治療や入れ歯の調整などを受ける

定期健診を受けましょう!

糖尿病や歯周病は、どちらも進行するまで自覚症状が出にくいです。そのため、定期的に医師や歯科医師による健診を受けましょう。

糖尿病の方は、歯の痛みや歯ぐきからの出血などがなくても歯周病になりやすいので、歯周病や虫歯のチェックを受けることをお勧めします。

毎食後、丁寧に歯磨きをしていても、歯周ポケット内までは歯ブラシは届きません。また、磨きにくい場所には歯石が付着します。定期健診と一緒に歯科医師や歯科衛生士の専門的なケアを受けることが大切です。

糖尿病も歯周病も定期健診を受け、病気とうまくつきあいながら合併症を予防し、病気が進行しないように心がけましょう。

大和 歯科 裕デンタルクリニック